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第29回引込および内線工事技能オリンピック大会
本日は、早朝よりたくさんの皆さまにご出席いただきまして、誠にありがとうございました。また、選手の皆さんは、実技競技および学科競技に全力を尽くして取り組まれ、本当にお疲れさまでした。それでは、厳正に審査いたしました結果を報告させていただきます。
最初に、総合的な採点結果でありますが、実技250点、安全150点、学科100点、出来栄え60点、接遇40点の合計600満点で、最高点は574点、最低点は330点、平均点452点でした。
審査結果の発表の前に、気づいた点について、若干お話させていただきたいと思います。まず、作業安全につきまして、今回の大会では、昨今の災害に鑑み、特に「柱上安全帯の装備品が適切であるか、また、使用方法が適切であるか」「監督者の監視が必要な作業において、適切な監視が実施されているか」等を最重要項目と位置付け、細部にわたり審査いたしました。
その結果、柱上安全帯の装備品、監督者の監視が、ほとんどのチームにおいて適切に実施されており、安全に配慮した対応がされていました。 また、TBMにつきましては、状況に応じて2回実施する等、安全に配慮した対応がされていました。なお、材料等の落下が目立ちましたので、ご注意いただきたいと思います。
次に、実技の内容ですが、電気工事品質向上検討委員会において検討されている「施工証明書」ならびに「接地工事における不適合工事の抑制」等を課題として設定し、施工証明書における自主点検の内容や、接地配線・接地測定方法等をポイントに確認させていただきました。
施工証明書におきましては、自主点検項目について、1チームを除き確実にチェックされていました。
接地工事につきましては、金属管への接地線の配線・接続も確実に実施されていました。しかしながら、一部に、引込口配線のCVケーブルの絶縁被覆への紫外線対策が未実施のチームがありました。また、電線磨きにおいて本来の皮膜がはがされていない「形式的」と思えるような磨き方をしているチームが見受けられました。
接遇面におきましては、多数のチームが、今回、新たに課題とした「施工証明制度の説明やサインの受領依頼」が実施されており、大変結構でした。最後に学科競技ですが、日頃の一般用電気工作物において、「電気設備に関する技術基準」や「内線規程」等の規程に不適合となる割合が多い項目に加え、新たに施行された個人情報保護法に関する取扱いや今年度の安全管理基本計画に関わる取り組み等を出題させていただきました。
その結果、最高点は89点、平均点は73点でした。安全必携に記載の「監督者の任務」に関する問題で正解率が25%と低い結果となりました。今一度、安全必携の確認をお願いいたします。最後になりましたが、今大会に出場され入賞された方はもちろんのこと、あと一歩で入賞を逃された方も、立派な技能をご披露いただきましたことに感謝申し上げます。本日出場されました選手皆さんの、今後益々のご活躍を期待いたしまして、講評を終わらせていただきます。
それでは、お待たせいたしました。これより入賞チームを発表いたします。
[総合入賞]
優勝:長野Bチーム
準優勝:長野Aチーム、東部Bチーム
第3位:静岡Aチーム、静岡Bチーム、名古屋Bチーム。