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安全管理基本計画の取り組み
平成20年度 安全管理基本計画の策定について
これまで、中部電気工事協力会連合会安全技術委員会では、同種災害の撲滅に向けた再発防止策等の水平展開について、昇降柱訓練や安全パトロールの機会を捉えた作業従事者とのディスカッションによる意識高揚を図るとともに、連合会大で作成した安全パトロール票の定着と指摘事項の定量的把握に努めるよう取り組んできたものの、依然、基本的事項に起因する同種災害が発生している。
また、今年度実施した引込および内線技術オリンピック大会の結果からも、特に墜落、感電に直結する恐れのある事項や公衆保安に関わる指摘が散見されたことは残念である。
これらの状況を踏まえ、平成20年度においては、特に『墜落、感電災害に直結する行為』『公衆災害』の撲滅を重点においた安全パトロールを継続実施するとともに、安全パトロールによる指摘事項を定量的に把握のうえ評価・分析し、指摘事項に対するフォローを展開する。
また、委託店制度における安全面での是正検討事項のうち、「引込線作業従事者の昇降柱訓練の受講」およびコンプライアンス遵守に関する諸施策について、協力会組織見直し試行検討の状況も踏まえながら、段階的に取り組んでいくこととしたい。
H18・19年度に発生した災害(協力会会員関係抜粋)
発生事象 | 要因 | 主な対策 | |
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平成18年度 | 墜落(2件) | ・補助フック未使用 ・胴綱未使用 |
・無墜落安全帯の確実な使用、補助フックの確実使用 ・作業責任者の任務の遂行 |
平成19年度 | 墜落(1件) | ・胴綱未使用 | ・梯子未固定 ・保安帽未着用 ・高所作業時の保安帽、安全帯の確実使用 ・梯子の固定が完了するまでは2名で実施 |
(参考)過去災害の要因として、血縁関係者による指揮命令の曖昧さ等も散見される。
平成19年度 委託店契約における一部見直し
委託災害の発生や変化する作業環境への柔軟な適応ならびに 工事請負契約における下請の禁止等を踏まえ、厳正に対応していくため、平成19年度工事請負契約締結時において従業員名簿の見直しを実施。
是正項目 | 主な内容 |
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委託店名簿の見直し | ・施工(従事作業)区分・就業区分の明確化 ・昇降柱訓練ならびに職長教育受講日の記載 |
従業員数の 見直し | ・新規契約の場合、引込委託店における引込線作業を行う従業員は3名以上 |
第29回引込および内線工事技能オリンピック大会 結果
指摘事項 | 問題点と今後の対応 | |
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墜落 | ・安全帯の点検未実施(5チーム) ・胴綱の点検不適切(1チーム) ・3点支持不良(2チーム) |
<問題点> ◇公衆保安確保において、特に材料等の落下が 散見された。 <今後の対応> |
感電 | ・腕金、弱電・足場ボルトの検電未実施 (2チーム) ・引込線先端の線間防護不足 (1チーム) |
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公衆保安 | ・危険表示不適切(2チーム) ・材料等の落下(6チーム) ・引込線張上時3名以上で未実施 (1チーム) |
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作業責任者 の監視 |
・監視位置不適切(3チーム) ・安全呼称・応答未実施(2チーム) |
安全パトロールの展開
<平成19年度の取り組み>
- 会員数の変動 ・連合会大の安全パトロール票への「店舗パトロール項目」の追加
- 「パトロール指摘事項の集約表」による定量的把握・評価
<実施状況>
- パトロール票の活用については、各県の実状に応じ順次切替予定。
- パトロール指摘事項集約については、再度、各県支部・地区への 周知ならびに実績状況の集約を行う。(上期集約未実施のため年度末集計・分析にて補完予定)
平成20年度の取り組み
引込線工事作業従事者の昇降柱訓練の確実な受講(1回/毎年)ならびに訓練の機会を捉えた『基本事項』の再徹底
- 無墜落柱上安全帯の確実使用と基本動作の徹底
- 梯子の確実な固定
- 委託店直営従事者名簿による受講対象者(引込線作業従事者)の受講確認
『墜落、感電災害に直結する行為』『公衆災害』に重点をおいた安全パトロールの継続実施
- 保護具、防具の確実使用
- 無墜落安全帯の確実な使用
- 作業責任者の監視の徹底
連合会大の安全パトロール票(定着度合いの確認)の定着と指摘事項の定量把握
- 指摘事項の定量的把握と評価・分析
- 指摘事項に対する改善状況の継続フォロー